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DDS
DDSとは何か?
このDDSというのは、M&Aの手法の一つであるデッド・デッド・スワップの略称になります。当然ながら会社が追っている全ての債務は責任を持ってそれを返済しなくてはいけません。しかし中には「他の債務を優先的に返済して、後から自分たちのものを払ってくれればよい」というものも存在するのです。専門的な用語では「劣後ローン」と呼びます。これは無担保である代わりに、金利や手数料が高くなる傾向にあります。会社経営が順調な時には大きな違いというのは無いのですが、経営難に陥った時にこうした性質が生かされることになります。つまり劣後ローンへの転換が救済方法となるわけです。
この転換のことをDDSと呼ぶことになります。こうしたによって今の債務が劣後ローンに転換されれば、それだけ資本の一部に近い位置づけに捉えられるようになります。簡単に言えば、金融業者も貸倒引当金の積み増しをしなくてもいいので、新しい貸し付けができるようになります。これはM&Aの業界でもかなりの影響力をお呼びします。なぜならDDSによって返済の起源にかなりの猶予というものができるので、事業再生のプランをしっかりと立てることができるのです。現在は中小企業金融円滑化の法律などによって、債権の件数が日本全国で増え続けています。しかしよりDDSが積極的に行われることによって、企業再生も助けられるということになるのです。