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超過収益力

超過収益力とは何か?

超過収益力とは、企業はあらゆる調査機関から査定を受けることがあります。その際、注目されるのが「超過収益力」です。この用語は、会社が経営を続けていく過程において、単純な財力のみでなく、従業員の作業能力や作業効率、あるいは他企業には存在しない取引上のメリットなどのことです。現時点において測定しえない潜在的な企業価値を指しています。企業の買収や合併といった場面では、超過収益力を加味した企業価値の測定が行われるため、識別可能な資産・負債の評価額より高い金額が企業の評価額として算定されることがあります。そして当該差額が「のれん」として計上されます。

 

非金銭的財産の1つ

大企業では、経済的な収益がかなり評価に影響を及ぼしますが、実際の査定では金銭上の評価だけでは見えてこない、その企業の潜在的な利点などを詳しく追求していくことで、中小企業でも十分に高評価を得られる可能性があります。長い間の経験によって得られた知識や効率性能は、金銭的利益には出てこない部分で必ず企業のメリットとなっているはずであり、調査機関もその部分に重きを置いて査定を実施しています。この会社査定の概念の1つである「超過収益力」は経営上で蓄積されていった、ある種の非金銭的財産の1つであると言えます。金銭的利益のみで会社を査定するのであれば、大企業に有利にはたらくことになってしまい、それでは各企業の査定を正確に出すことは難しいと言えるでしょう。そして、何より中小企業の労働意欲が減衰してしまいます。しかしながら、超過収益力をしっかりと加味した評価を行うならば、中小企業にしかない強みがしっかりと加点対象となって評価に反映されていくので、利益では大企業にかなわない企業であったとしても、企業査定で高評価を得ることは十分に可能となります。就職活動などでも、「超過収益力」が注目される場合は多く、ここに重点を置くと就職希望者が増え、有能な新入社員を獲得しやすいという利点も生じます。

 

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