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資本コスト
資本コストとは何か?
会社では新規の事業展開、他の会社をM&Aする時には新しい資本を徴する必要が出てきます。もちろんこの資本を調達してくるためにはいくらかのコストというものが生じます。つまりこのコストが資本コストというものなのです。法人が銀行などの金融機関から資本を調達しようとする場合には、条件として金利分の支払利息が発生することになりこの金利が資本コストと呼ばれます。さらに社債などを発行することで資本を調達する時にはその支払利息が資本コストに該当するのです。
資本コストは会社の信用で変化する
興味深いことにこの資本コストは会社の信用度を示す格付けで変化する可能性があります。つまり格付けの低い企業の資本コストは高くなり、逆に格付けの高い企業の資本コストは安く調達できるということです。もし政策金利が非常に低く抑えられているのであれば、金融機関から企業が調達する資本コストも低くなります。そうした状況では積極的にM&Aが進められます。実際、大企業の殆どはアジアやアメリカなどの海外企業のM&Aに力を入れています。国内向けでは融資先がなかなか見つからないという悩みを抱えている金融機関も海外企業のM&Aのためであれば融資にも前向きになってくれるのです。とりわけ経済成長をしている国の企業であれば資金回収が行いやすいという状況もあります。日本では金融緩和が本格化しているので、今後も金融機関では海外企業のM&Aのための資本を増やしていく流れになるでしょう。