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株式交換
株式交換とは何か?
一般的に会社を売却する時に、買い手側の企業というのは売り手側の企業から株式を購入することになります。そのようにして株価に相当する現金が売り手側に入ってくるわけです。しかし株式交換によるM&Aというのは、そのような現金が必要になりません。なぜなら株価に相当する現金を支払う代わりに、買い手側の企業株を売り手側の企業に割り当てることになるからです。つまりこれは文字通り、企業間で株を交換して、会社を売却する方法になります。
株式交換のメリット
どんなメリットがここにはあるのでしょうか。例えば買い手側の企業というのは、買収に必要な巨額な現金を用意する必要が無くなりますし、キャッシュレスでM&Aが完成されるのです。しかし、買い手側の非上場株式会社の場合は少し状況が異なってきます。なぜならそのような場合、売り手側の企業というのは株式を手に入れても、それを現金化することが非常に難しくなってしまうのです。もう一つの興味深いことは、株式を交換するということで、売り手側のオーナーが買い手側の企業経営に株主として参加できるということです。これをデメリットと考えるかどうかは、M&Aで企業買収をする時にしっかりと考えておきたい点です。もし買収する側の企業株価が大きく変動している場合、そのリスクを減らすためにも譲渡資金が株式に上乗せされることもあります。