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名義株

名義株とは何か?

名義株とは、記載されている株主と実質的な真の株主が相違していて、かつ名義貸人と真の株主の間での合意の下で株式の所有者名をその名義貸人としている株式のことを言います。例えば、株主名簿にはMさんと書かれていても実際はAさんが本当の株主であれば、名義上と実際の株主が異なってきます。このような状況の株式を名義株と言い、名義上の株主と真の株主との間に合意があるケースのみ行うことができるのです。上場株の場合は公開されているため分かりやすい状況にありますが、非上場株の状況では本当の株主が誰かということが外部からは分かりにくいということが起こります。特に非上場株の場合は問題になる可能性が高くなります。非上場の同族会社の場合は株式の所有関係があいまいになっているケースがありますので、M&Aをする前に明確にしておく必要があります。会社売却やM&Aをする時には今まで非公開であった株式を公開するという可能性があります。その際は名義株の仕組みを明確にしておくことが必要なので、名義株の仕組みを明確にしておくことが大切ですし名義株の扱いには注意が必要なのです。

 

会社法下の現在でも有効

会社法以前の商法においては会社を設立する時には複数の人物の名義が必要であったので利用されていたという経緯があります。実際に会社運営には関係していないが名前だけを貸して、会社設立の手伝いをするという状況があったのです。しかし現在では、名前だけを貸して会社設立の手伝いをするという状況もなくなり名義株を用意をする必要がなくなりました。ただしこのような状況下で会社を設立して、現在も存在している会社があるのです。そのため、名義株のある会社と設立してから長くない会社との齟齬が発生してしまうことがあります。特に会社売却やM&Aなどによって新興の会社と合併するなどといったことになれば、名義株は問題になることがあるためそのような状況になっても対応できるようにしておく必要があるのです。

 

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