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主要株主
主要株主とは何か?
これは一般的に大口の株主のことを意味しています。もっと具体的に言うならば議決権のある発行済み株式の10%以上の株式を持っている株主のことです。簡単に言ってしまえば会社売却による意思決定権がある株主です。M&Aなどによる会社売却というのは、会社の中の経営陣による勝手な意思決定で行うことはもちろんできません。株式会社であれば実質的な決定権というのは株主であり、保有するパーセンテージによってその主張を通すことができるようになっています。もちろん株式を市場で買い占めて主要株主となることもできますから、資金力のある会社は自ら筆頭株主となりM&Aを主導することもできるのです。
買収を防ぐには株式を分散させる
株式市場には多くの個人投資家もいますが、こうした中には外資によって他の国の企業を買収しようと画策している投資機関も沢山いるわけです。大手企業ではこうした投資機関に買収されないようにあらかじめ身内だけに株式を分散させ、議決権を行使できないように対策をすることができます。こんなことがあっても主要株主から直接株式を買い取ることもできますので、M&Aでより大きな会社に生まれ変わる可能性が高いのです。