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M&A(Mergers and Acquisitions)
上場
上場とは何か?
これは、先物商品や証券の金融商品を取引所で売買可能な状態になることです。一般的には、株式会社の株式を証券取引所で売買可能な状態になることを意味しています。一口で証券取引所といっても、東京・大阪・名古屋・JASDAQ・マザーズなどの新興市場も含まれ、それぞれの市場で基準が異なりそれを満たしていないなら上場することができません。もし、上場したとしても基準・規約に違反する時にはそこから上場廃止となってしまいます。特に会社売却などのM&Aの時には、体制などの変更によって違反対象になることもありますからより注意が必要になります。
株式上場のメリット
この株式上場のメリットというのは、いったいなんでしょうか。それは価値のある企業であれば市場を通して株式の売買が活性化され、株価や企業価値のさらなる向上を目指すことができるのです。もちろん増資などで株式市場から資金を得やすくなるということも利点です。反対にデメリットは流動性が増える分、経済状況や事業状況さらに各種私情指数の動きに敏感に反応することになり、株価の下落もあり得ることです。M&Aの分野では、会社売却などを行ってから株式市場に上場したり、すでに行っている上場を維持する場合に少し注意が必要です。これはなぜでしょうか。例えば東京証券取引所のM&Aに関する規約には、「合併等に伴う実質的存続性喪失に関わる上場廃止基準」というものがあります。これは上場会社と非上場会社でM&Aが行われたときに、上になる会社が実質的な存続会社とは認められない時に適応されます。これによって不正な合併や再編を回避させることが目的です。とりわけ規模の小さい会社が大きな会社を買収したりとか、子会社化しようとしたときに取締りの対象となることがあります。これによって廃止処分になった会社も実際にありますから気を付けなくてはいけません。