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レバレッジ効果

レバレッジ効果とは何か?

レバレッジ効果とは、「レバレッジ(てこ)の原理」になぞらえ少ない資金で大きなリターンが期待できる効果のことを示しています。例えば、資産運用においては信用取引や外国為替証拠金取引、先物、オプション取引などにおいて、一定の証拠金(保証金)に対して数倍から数十倍の取引が行えるというものです。一例として株式投資で信用取引をすれば、自己資金の約3倍まで株式の建玉を持つことができこの場合のレバレッジは3倍となりますが、3倍のレバレッジを効かせるならリターンもリスクも約3倍となります。特定の業界で成功を収めている企業は、同業他社をM&Aすることでレバレッジ効果を高めるという手法を取ることがあります。日本のIT企業では金融機関などからの借り入れを増やしてインターネット分野などの有力企業を矢継ぎ早にM&Aをしてレバレッジ効果を発揮しています。

 

成長が期待される事業なら借入れ比率が高くなっても合理的

あるIT企業ではすでにインターネット関連会社を500社程度傘下に収めています。その関連会社500社の中から上がってくる情報を元に、また新たに今後の成長が期待される企業をM&Aするというサイクルができ上がっているのです。大手のIT企業ではこれまでに数兆円の借り入れがありますが、携帯電話事業から得られる安定的なキャッシュフローがあるため金融機関からの借り入れが実現できています。業績が上がっている企業では、他社をM&Aする資金を低い金利で調達できることが多いと考えられます。1%程度の金利で借り入れを行って事業で10%程度の利益が出る場合には、借り入れ比率が高くなっても借り入れをするのが合理的であると言えます。低い調達コストでM&Aをしたり会社売却を受けたりしながら、事業規模を大きくすることによってレバレッジ効果を働かせている成長企業が存在しています。しかしすべての企業がレバレッジ経営で成功しているわけではありません。その点には留意する必要があります。M&Aをした企業の業績が回復しない場合などは、経営リスクとなってしまいます。

 

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