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マネジメントバイアウト
マネジメントバイアウトとは何か?
マネジメントバイアウトとは、経営陣による企業買収のことです。企業の経営者や幹部社員などがその企業の一部や全部を買収して、経営権を握って独立する手法のことです。いわゆるのれん分けに近い効果があって、LBOや投資ファンドからの出資を受けることによって買収資金の調達が行われることが多いです。日本においても、株式の非公開化(プライベタイゼーション)のため、すかいらーくや、ポッカ、ワールドなどの大企業が次々と導入されるようになりました。企業が証券取引所へ上場しているケースでは、経営を立て直しをしたい時に、マネジメントバイアウトをすることがあります。マネジメントバイアウトは、企業の経営陣が上場株式をすべて買い取ることで一旦は上場を廃止することになりますが、その後会社売却をするのではありません。企業では、上場していると株主の目があるため大胆な経営改革ができないために、マネジメントバイアウトに踏み切って経営改革に取り組むことがあるのです。
上場廃止後の再上場も可能
株式市場に上場していると色々な開示書類を提出する必要が出てきますが、その費用がたくさん掛かるためにマネジメントバイアウトをするケースも出ているのです。また他の企業にM&Aを仕掛けられることが脅威になった場合も、このような手法が取られることがあります。マネジメントバイアウトをした企業では、アメリカのパソコンメーカーがありました。パソコンメーカーは、タブレットやスマホの普及により社売却の噂が出るほど経営が悪化していたため、経営を立て直すためマネジメントバイアウトを実行したのです。また日本では上場している出版会社がマネジメントバイアウトをしたことがありました。この出版会社は他社にM&Aをされてしまうほど株式の保有比率を高められたことがあり、上場廃止に踏み切ったのです。その他にも居酒屋チェーンなどがマネジメントバイアウトをした後、数年後に再び上場をしたことがありました。しかし一度上場を廃止してしまうと、投資家の信頼を再び得ることは難しい一面があることも忘れてはならないのです。