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アーニング・マルチプル・レシオ
アーニング・マルチプル・レシオとは何か?
これは原語の通りだと「Earning Multiple Ratio」とつづります。ではどんな意味があるのでしょうか。直訳すると「収益倍数比率」というものです。簡単に言うと、過去に行ったM&Aに関して、取引価格と買収された企業の税引き後利益を検証化して比率化したものです。なぜこのような数値が必要になるのでしょうか。この数値は新たにまたM&Aを行う上で非常に重要です。つまりその業界でのM&Aの適正価格や相場というものを知る指標となり得るからです。もし以前に実施した同業種企業とのM&A事例において、その取引価格と買収された企業の税引き後純利益に関係性が見られるならば、その比率がまさに「アーニング・マルチプル・レシオ」となるのです。
M&Aを行う時には、買収対象企業とその企業価値の算定のために色々な評価方法を駆使します。このアーニング・マルチプル・レシオだけではなく、「インカムアプローチ」、「コストアプローチ」、「マーケットアプローチ」などに関しても覚えておく必要があるのです。重要になるのは、M&Aの対象企業のサイズや事業の特徴というものを用いて、どの評価方法を採用するのか冷静に判断するということになるのです。