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M&A(Mergers and Acquisitions)
現物出資
現物出資とは何か?
現物出資というのは、簡単に言えば、お金以外の方法で出資をするという方法です。例えば会社設立とか株式を取得する時には、資本金を用意するために現金が必要になります。しかし貸借対照表に表示される簿記上の財産的価値が何かあるのであれば、それを現金の代わりとして出資しても良いということになっています。重要になってくるのは、簿記上で財産として表示できるものでなくてはいけないということです。つまり不動産とか土地などがその良い例であると言えるでしょう。さらに現物出資でM&Aをする時には、現存する株式と同じ評価をすることができる財産的なモノが必要になります。ですからそのための調査や、定款にその旨をしっかりと明記するということも重要になります。
現物出資調査の例外
とりわけM&Aをする時には、外部からその財産的な価値が存在するのかしっかりと精査してもらう必要があります。しかし、現物出資の調査にも3つほどの例外というものがあるのです。まずその一つは、出資するものの価値が500万円以下、もしくは資本金の5分の1の価値しかないという場合です。二つ目は、市場価値の存在する有価証券を、その価格で超えない範囲の出資をする場合です。最後は、公認会計士や税理士、弁護士という専門家に財産の価値調査を事前にやってもらうという方法です。こうしたことに該当しないのであれば、必ず外部からの厳格な審査というものが行われることを覚えておいてください。