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M&A(Mergers and Acquisitions)

売渡請求

売渡請求とは何か?

M&Aにおける売渡請求は、合併や相続などの際に、「会社にとってよくない相手」に株式が分散することを防ぐ意味があります。つまり株式を得た会社に対して、その株式を売り渡すように請求できるという権利ですね。以前は、譲渡制限株式でも相続や合併による株式移転は制限ができませんでした。ですから容易に敵対者や好ましくない人に株式分散されることがあったのです。しかし会社法が新しくなって、相続とか合併で移転した譲渡制限株式に関しては、この売渡請求ができるようになりました。つまり会社経営というのは今まで以上に安定したものになってきたのです。

 

株式譲渡の3つの注意点

しかしこれには幾つかの「注意点」というものが存在します。一つは「請求期限」です。合併や相続を知った日から「1年以内」に株主総会で特別決議を行い、この請求をすることが求められます。二つ目はその「売買価格」です。普通、この売買価格というのは当事者同士で協議をすることになりますが、交渉がまとまらなければ裁判所に価格決定の申し立てを行うことができます。これにも当然期限があり、売買請求の日から20日以内となっています。3つ目の注意点は「余剰金分配可能額」を超えた買取ができないということです。事業継承などをする方、またM&Aを考えている方はこうしたことにも理解を示していきましょう。

 

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