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OUT-IN
OUT-INとは何か?
M&Aの現場で、最近非常によく使われているのが「OUT-IN」という言葉です。このOUTというのは海外企業を、INというのは国内企業を指しています。つまり海外企業によって日本の企業が買収されるということを意味しているのです。少しここでは分かりやすいように、自動車メーカーというものを例えにしてみましょう。この自動車製造というのは戦後の日本を支えた主幹産業でした。しかし他の先進国と同様に、日本でも少子高齢化が問題となったり、国内の需要に限界が見えてきたのです。ですから国際競争力を付けること、さらにグローバル化することが生き残る点で非常に重要になっています。それで国内企業よりも海外企業に合併を持ちかけて、その会社の名前を残すというオプションを取る会社が多くあります。
OUT-INでは不動産や従業員が問題となる
ここで問題となるのは、不動産や人員というものです。つまり会社を売却するわけですから当然そうしたリストラなども覚悟しなくてはいけないのです。そのような大きな犠牲を払ってでも経営危機を回避し、収益性を確保する意味があるのか、経営者はしっかりと考えなくてはいけません。もちろん経営陣だけではなく、外部からM&Aの専門家なども招いて色々な要素を事前に検討することが必要になってくることでしょう。