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黄金株
黄金株とは何か?
これは、今の経営陣が特別株を発行することによって経営権を握ることができる株式を意味しています。例えば、外部の投資家が株式の買い集めをして敵対的なM&Aを目論んだりした時には、その特別株の発行によって、今の経営者が議決権の80%以上を常に覚悟できるようにするのです。他の人にどうしても経営権を渡したくない、という場合にはこの黄金株の発行を行うことがあります。しかしこれにもデメリットというものがあります。それは、この特別株の存在で、他の株主たちの意向とか議決権というものが無駄になってしまうのです。ですから多くの投資家の支持をなかなか集めることができない、というリスクもあるでしょう。このような状況から日本の黄金株を採用している会社の数は非常に限られています。
黄金株の活用事例であるfacebook
黄金株を発行している会社として有名なのが、あるアメリカのSNS会社です。この会社は世界シェア1位なので、常にIT業界の中でM&Aの対象となってきました。中には投資ファンドを利用して、無理やりにでも会社買収をしようという動きもあったのです。しかし黄金株のおかげで、創業者が経営の力を溜まっています。アメリカでは、もしその会社の技術が軍事的に利用される可能性がある会社には、積極的に黄金株の発行を認めています。日本で黄金株の発行が許可された例としては、あるロボット支援会社です。これは大学の研究機関がベースになった会社だったので、経営者が変わると大きな進展が見込まれないと判断される結果となりました。