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焦土作戦

焦土作戦とは何か?

M&Aというのは買収を行う側としては自分たちの会社の価値を高める行為、会社売却を行う側としては苦境の中でも会社を存続させるための手段として非常に意義のあるものです。しかし実際にM&Aが行われる時には、それが常に好意的なものであるとは限りません。買い手と売り手が交渉をしないまま、もしくは交渉が決裂した後に買い手側がそのM&Aを強行することがあるのです。このような敵対的買収から身を守るための手段として、焦土作戦というものがあります。これはM&Aが完了する前に買い手側が自社が持っている優良資産とか収益性の高い事業を処分することを意味しています。または多額の負債をあえて負うことによって、自社の企業価値を低下させることも含まれます。

 

焦土作戦の由来

そのようにして買い手がM&Aに踏み切る目的を失わせることによって、結果的に自社を保護することができるのです。実際に戦争が行われていた時代、侵入してきた敵に対して武器や食料を与えることが無いように自ら領土を焼き尽くすことがありました。これが焦土作戦という名前の由来です。しかしこれは一方で「もろ刃の剣」であることも理解しておかなくてはいけません。なぜなら焦土作戦で自社を保護するには、自分たちで資産や事業を処分して自社の企業価値を下げなくてはいけないのです。つまり敵対的買収という危機が去った後には自社を債権する必要があります。さらにどうやって企業価値を低下させることを株主たちから承認してもらうかという問題もあるのです。

 

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