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株式譲渡
株式譲渡とは何か?
株式というのは、細分化された割合的単位の形を取った株式会社の地位を意味しています。このような定義があるからこそ、株式を購入しやすくなり、それに譲渡性というものが生まれてくるのです。譲渡制限株式以外の株式から構成されている会社には、この株式譲渡自由の原則というものが約束されています(会社法127条)。なぜかと言うと、株式会社内で株主というのは、会社に対して間接の有限責任しか持っていません。つまり会社に対する払い戻し請求が認められていなかったり、投下した資本の回収も株式譲渡というものに限られてきてしまうのです。
譲渡制限株式とは何か
M&Aや会社売却に関しては、買収者がTOBなどを行って株式を購入することで実行されます。もちろん、全ての株式会社にこれが該当するわけではありません。例えば会社法の108条では「種類株式」というものが認められています。その代表例とも言えるのが「譲渡制限株式」でしょう。この譲渡に関しては、原則的に株主総会での決議が要求されることになっています。つまり、これからM&Aで企業買収というものを考えているのであれば、対象となる会社の株式というものがどんな性質を持っているのかということにしっかりと着目することができるのです。