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株式取得
株式取得とは何か?
M&Aを行う際には、対象企業株式を取得することによって、グループ傘下に置くことができるようになります。例えば、相手の会社の株式のうち25%を取得すれば、持ち分法適用会社にすることができますし、それが50%を超えてくれば経営権を握って完全子会社化することも可能になるのです。また、会社売却というものを受ける時には、相手企業の株式を100%取得することになります。原則的にM&Aを行う際には、一回で相手企業の株式を全て取得することになっています。しかし株式というのは、日々その市場価格が大きく異なるものなので、経営リスクを考えると複数回に分けてその株式を取得しようという企業も多くなっています。
M&A時の株式取得オプション
株式取得をする時には色んなリスクをしっかりと事前に検討しておくことが必要です。例えばM&A目的で株式を取得した直後にその株価が急激に下落してしまうかもしれません。もしそうなってしまった場合、M&Aを仕掛けた企業というのはいきなり「有価証券評価損」を抱えることになってしまうのです。最近では特に大手企業をM&Aで手に入れる時には、株式取得を3回、もしくは4回に分けて行うことがあります。株式投資では昔から、時間分散を行って購入リスクを抑えるということが行われてきました。M&Aでもこのような工夫が必要になってくるのです。