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交付金合併
交付金合併とは何か?
会社売却の交付金合併というのは、吸収合併をする時の一つの形となります。つまり、吸収合併をする際の合併対価として金銭だけを交付するのです。この合併対価というのは、消滅する会社の株主に渡すことになります。このシステムというのは決して古いものではありません。2006年に施行された会社法によって、認められるようになってきたのです。これは別名「キャッシュアウトマネージャー」という呼ばれ方をすることもあります。実行することで、存続する会社の株主出資比率を維持することが容易になるのです。
合併率の計算
ではどのような仕組みになっているのでしょうか。合併率の計算を行う時には、必ず端数というものが生じてきます。その処理をより簡単に行うために、合併することで消滅する会社の株主に対して金銭を交付するという仕組みになります。そのようにして、キリがいい数字を目指すわけですが、合併して消滅する会社の最終年度の利益というものを考慮しなくてはいけません。なぜなら、それを考慮に入れると、最終配当にもかなりの差が出てくることが多くなっているのです。また同時に考えなくてはいけないのは、合併当事者会社の収益力がどれくらいあるのか、そして比率や純資産の行方です。さらに合併交付金というのは資本取引になりますので、税務上の損金というのは計上する必要がありません。