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シナジー効果
シナジー効果とは何か?
強大な企業では、自分たちが持っていないような事業領域で強みをある会社をM&Aすることがあります。つまり会社売却を受けた企業では、今までの企業には無い技術とかノウハウが存在しているのです。お互いの技術やノウハウをやり取りすることで、将来のシナジー効果を期待することができるという訳です。M&Aをした会社の技術は本体会社への応用も可能となったり、本体会社の技術をM&Aした会社に転用することもできます。結果として企業がお互いに活性化され、シナジー効果が高くなるのです。このように大手の企業ではM&Aによって傘下に収める企業の数を増やすだけではなく、シナジー効果を出す目的で企業買収を行っているのです。
M&Aで異業種進出する相乗効果
例えば日本のモーターメーカーです。彼らは今まで、パソコンなどに使われる小型の精密モーターを得意としてきました。この小型の精密モーターの世界ではシェアが80%に達していたのです。それで今度は中型もしくは大型のモーターに事業領域を広げていく必要がありました。それで日本のメーカーは海外の有名な中型・大型モーターメーカーを次々にM&Aしていったというわけです。中には業績が低迷している所も沢山ありましたので、このM&Aは順調に進みました。日本のモーターメーカーには優秀な経営陣がいるのでコストカットなどでそうした会社の業績を立て直すことができます。これでお互いに益を受けられるシナジー効果が生まれたという訳です。