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M&A(Mergers and Acquisitions)
シニアローン
シニアローンとは何か?
M&Aの世界でシニアローンというのはシニアファイナンスの一種として分類されます。相対的な見地では、リスクが決して高くないローンのことを意味するのです。つまり返済順位が他の債権に比べると非常に低く、ハイリターン・ハイリスクの劣後ローンのちょうど反対の意味を持っているのです。これはなぜかと言うとシニアローンが他の債権よりも優先的に弁済されるという特徴があるからです。詳しく言うと、シニアローンはさらにそのファシリティによって数種類に分類することができます。ファシリティはタームローン、リボルバーなどがあって、時にはブリッジローンの組み合わせをすることもあります。
シニアローンのファシリティ
タームローンというのは、元利金返済計画が決まっている長期的なローンで、初回1回のみ借入ができます。それに対してリボルバーは買収完了後に追加借り入れをすることもできます。そしてブリッジローンはつなぎ融資のことです。キャッシュファイナンスの返済原資というのは買収対象の会社が作るキャッシュフローになりますが、ブリッジローンの返済原資は買収対象会社の手許現預金ということになるのです。ぜひシニアローンと聞いたときには、特にどのタイプのローンになるのかをしっかりと判断してみてください。