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M&A(Mergers and Acquisitions)
グロース
グロースとは何か?
グロースというのは、一つの企業が成長していく過程で必要な資源をM&Aによって調達するという考え方です。もちろんこれには他社を買収することができるだけの資本力というものが必要になります。しかし、自分たちで育成するには時間がかかり過ぎるような資材を早期に調達できたり、今まで関連性のあまりなかった業種から経営資源を得ることができるという面で非常に大きなメリットがあります。さらに元々自分たちには無かった資源や商品を使用できることで、商品やサービスの多様化を狙うこともできるのです。今では経済自体がグローバル化を見せていますので、こうしたM&Aグロースを考えている会社に対して会社売却を行って、双方ともに利益を出していこうというウィン・ウィンの状況もよく見られるようになっています。
オーガニック・グロース
実はこのM&Aグロースに対義語となる言葉があります。それは「オーガニック・グロース」という言葉です。日本語にすると「有機的な成長」ということになるでしょう。つまり、必要となる資源や商品などを自社の範囲内で賄っていき、成長させるのです。M&Aを行わないのでそうした費用も捻出せずに済みますが、多様化に伴って必要になる資源や商品、技術というものを自分たちで確保しなくてはいけません。さらに、オーガニック・グロースを目指す会社が多くなると、会社売却をしたいというところも買い手も見つからなくなるので、経済の流動性というのはかなり失われることになります。M&Aグロースは企業の成長を効率化させ、同時に経済の流動性を高めるために非常に重要な存在なのです。